NSPIXP-1 では、以下の制限があります。
これは、海外経路はそれぞれが別々に準備し、NSPIXP は国内の経路のみをやりとり
するという研究当初の目的から来た制限です。
また、物理線の上限は、回線を収容している場所の関係です。
NSPIXP-2,NSPIXP-3 では上記条件は全て撤廃されました。
条件 1, 条件 3 の撤廃は、高速で国際的にも利用できる IX の実験と言う立場から
見れば当然の事です。
ただし、NSPIXP-2/3 では海外経路を流しても良くなりましたが、それは NSPIXP-2/3
で海外経路が流れるという事とは違います。海外経路を流してもよくなった
という文字通りの意味で取って下さい。つまり、海外経路を NSPIXP-2/3 からもらい、
海外との Data のやり取りにも NSPIXP-2/3 を利用する為には、当然海外経路を流
してもらえるよう、どこかのサイトと何らかの合意が必要になると言う事です。
条件 2 の撤廃は判断が難しいところですが、現在の状況では、海外への Transit は 行わないが、自分の Network への経路は流しておき、 NSPIXP-2 を Master, NSPIXP-1 を Backup に利用したり、逆に NSPIXP-1 を Master, NSPIXP-2 を Backup にした接続形態は相互に利益があるいう点や、みんなで協力して実験を行おうと言う 暗黙の合意からか、接続サイト間ではほぼ全て peering が張られ、NSPIXP-1 と同等 の経路アナウンスを行っているようです。