tech:raid
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tech:raid [2022/09/03 21:43] – [RAIDについて] seirios | tech:raid [2022/09/03 22:05] (現在) – [RAIDについて] seirios | ||
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| RAID6 | フロック単位での複数パリティー分散方式。HDDを最低4台必要とする。RAID5では、同時に2台のディスクが故障した場合(復旧中にディスクが故障する場合も含む)対応ができない。この問題に対応するために開発された。パリティー情報を複数作成するため、RAID 5よりもさらに書き込みが遅くなる。 | | | RAID6 | フロック単位での複数パリティー分散方式。HDDを最低4台必要とする。RAID5では、同時に2台のディスクが故障した場合(復旧中にディスクが故障する場合も含む)対応ができない。この問題に対応するために開発された。パリティー情報を複数作成するため、RAID 5よりもさらに書き込みが遅くなる。 | | ||
| RAIDZ | ZFS上に実装されたRAID同等の機能。RAID5やRAID6には、パリティ更新時に何らかの障害が発生した場合、データとパリティが一致しなくなり、システム上では正常に見えても内部ではデータ破壊が進んでいるという状態(サイレントクラッシュ)に陥るという致命的な欠点がある。またストライプ幅より小さいデータを書き込む際、全体のデータとパリティを読み込んで再計算をする必要があり、パフォーマンスが著しく低下するという弱点もある。RAIDZは常にストライプ全体への書き込みを行う。これに、コピーオンライトを組み合わせることによりRAID5やRAID6が持つサイレントクラッシュの問題を完全に回避できる。| | | RAIDZ | ZFS上に実装されたRAID同等の機能。RAID5やRAID6には、パリティ更新時に何らかの障害が発生した場合、データとパリティが一致しなくなり、システム上では正常に見えても内部ではデータ破壊が進んでいるという状態(サイレントクラッシュ)に陥るという致命的な欠点がある。またストライプ幅より小さいデータを書き込む際、全体のデータとパリティを読み込んで再計算をする必要があり、パフォーマンスが著しく低下するという弱点もある。RAIDZは常にストライプ全体への書き込みを行う。これに、コピーオンライトを組み合わせることによりRAID5やRAID6が持つサイレントクラッシュの問題を完全に回避できる。| | ||
- | | RAIDZ1 | + | | RAIDZ1 |
- | | RAIDZ2 | + | | RAIDZ2 |
- | | RAIDZ3 | + | | RAIDZ3 |
+ | |||
+ | ==== RAIDの遅さ ==== | ||
+ | RAID/ | ||
+ | |||
+ | RAIDによる冗長性+容量を採るか、Mirrorによる冗長性+読み出し速度を採るかは状況によるが、特にHDDを利用する場合、大きく効いてくるので注意が必要。特に、AppleのTimeMachineを利用するのであれば、Mirrorを利用するなどの高速化を視野に入れる必要がある。 | ||
===== RAIDに関する若干の考察 ===== | ===== RAIDに関する若干の考察 ===== | ||
自宅などでRAIDを用いたNASなどを構築するときのためのメモ | 自宅などでRAIDを用いたNASなどを構築するときのためのメモ | ||
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実際には、HDDからの情報読み出しにおいては、回復不能なエラーが発生する可能性がある。 | 実際には、HDDからの情報読み出しにおいては、回復不能なエラーが発生する可能性がある。 | ||
以下はSeagate製品のカタログから抜き出している。 | 以下はSeagate製品のカタログから抜き出している。 | ||
- | * Consumer向けHDDで、 1bit/ | + | * Consumer向けHDDで、 1bit/ |
- | * Enterprise向け高信頼HDDで 1bit/ | + | * Enterprise向け高信頼HDDで 1bit/ |
これは、Consumer 向け2TB disk 5本で構築されたRAID5システムにおいて、一回全領域を読み出した場合、60%の確率で1bit、「回復不能」のエラーが発生する可能性があることを示している。なお、Enterprise向け高信頼HDDならば、同条件で1bitの「回復不能」エラーが発生する確率は単純に0.6%である。 | これは、Consumer 向け2TB disk 5本で構築されたRAID5システムにおいて、一回全領域を読み出した場合、60%の確率で1bit、「回復不能」のエラーが発生する可能性があることを示している。なお、Enterprise向け高信頼HDDならば、同条件で1bitの「回復不能」エラーが発生する確率は単純に0.6%である。 | ||
つまり、Rebuildを実施した場合、Consumer向けHDDでは60%の確率でRebuildに失敗することを意味する。ただし、実際には、Disk容量を100%使い切ることはないであろうことから、失敗する確率はもう少し低くなると考えられる。 | つまり、Rebuildを実施した場合、Consumer向けHDDでは60%の確率でRebuildに失敗することを意味する。ただし、実際には、Disk容量を100%使い切ることはないであろうことから、失敗する確率はもう少し低くなると考えられる。 |
tech/raid.txt · 最終更新: 2022/09/03 22:05 by seirios