雑感

ここ2〜3年Internetに公開されているWeb Pageを追いかけるようになったのだが、掲示板とかTweetとかをみていて思うこと。

Internetの特徴の一つにして恐らく最も大きいのはその匿名性だろう。

この匿名性は、「権利には責任が、自由には規律がついてくる」と言う時の「自由」であるための条件なんだと思うし非常に重要なことだと思う。 思うんだが、その種の落書きを見ている限り、恐らくその裏側に必要な規律や常識というものが欠落している人の方が多いように感じている。

まぁ、規律や常識を持っている人の大半は書き込まないだけ(だからサイレントマジョリティ?)なのかもしれないが、ノイジーマイノリティの声もこれだけ沢山見えると、もはや便所の落書きとか言ってられない気がしている。むしろその落書きが下手をすると世論まで構成してそうな。

元々Internetを広げた人たちはその意味で大人だったから「匿名性保護」を非常に重要に思っていたし、私もそうなんだが、今の状態を見ると、この「匿名性」という「御犬様(By生類憐みの令)」が金科玉条のように持ち出され、個々人が持つべき責任や規律よりもよりも重要な扱いを受けかねない。

しばしば「匿名性」を護る理由として「言論統制の時代に戻るんじゃないか?」とか「ファッショ」とか言われるが、「言論の自由」だって「公序良俗反しないこと」の上に成り立っている事を考えれば、必要な範囲では「原則匿名禁止」でもしかたないとしか思えない。

Internetが広がったことは凄く大きな事だし良いことだったと信じたいが、むしろ落書きされている便所を公共にさらしたんじゃないか?という疑問がふつふつと沸いてくる…。

こんな社会に子供を送り出さなきゃならない親は大変だ。あ、そうか。モンスターペアレントってのもいたなぁ。