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os:xenserver:tips

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os:xenserver:tips [2019/09/24 14:06] – [XenServer Tips] seiriosos:xenserver:tips [2023/10/25 03:10] (現在) – 外部編集 127.0.0.1
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-====== XenServer Tips ======+====== XenServer/XCP-ng Tips ======
  
 +===== NICを交換する =====
 +本項はXCPng 8.3でのNIC交換に関するメモである
 +
 +  * [[https://support.citrix.com/article/CTX135809/how-to-change-order-of-nics-in-xenserver]]
 +
 +=== まくら ===
 +XCP-ngはXCP-ng 8.3時点でOSとして「非常に大きく改変されている」がCentOSを利用している。これはつまり、NICのChipが何であろうとNetwork Interfaceをeth?? として管理しているということである。
 +
 +さて、Poolを組み、複数台の同一構成のマシンを所属させるとしても、kernelの認識順序によって、eth??に割り当てられるportが同じになるとは限らない。
 +実際、手元の環境では、
 +
 +^         NIC         ^ Host A ^ Host B ^ 備考 ^
 +| Onboard igb           eth0 |   eth1 |  GbE  |
 +| Chelsio T520 Port 0 |   eth1 |   eth0 | 10GbE |
 +| Chelsio T520 Port 1 |   eth2 |   eth2 | 10GbE |
 +
 +となってしまい、Host AとHost B間でNetwork I/Fが違う状況になってしまった。これでは、Poolを組んだ時に、igbにManagementを割り当てようとして困ることになるし、実際、PoolのNetworkを作る際に困ったことになった。
 +
 +というわけで、Host Bのeth0/eth1を入れ替えたいということになる。
 +
 +また、NICが壊れてしまった場合、NICを交換することになる。
 +以下の構成である場合を例にする。
 +
 +  ; eth0 : Onboard NIC (Intel GbE 1port)
 +  ; eth1 : Chelsio T520 port 1 (Chelsio 10GbE) 利用中
 +  ; eth2 : Chelsio T520 port 2 (Chelsio 10GbE) 利用中
 +
 +ここで、Chelsio T520が壊れたので、交換しようとすると、以下の手順を取ることになる。
 +
 +  - XCP-ngをshutdownする
 +  - NICを交換する
 +  - 起動する
 +    * ここで、XOAでNetworkを確認すると、eth1-eth2が見えて、新しいNICは見えない。
 +  - PIFをforgetする
 +    * 以下のscriptを実行する。
 +    * <code>
 +# for i in 1 2 3 4; do
 +> xe pif-list device=eth$i | egrep '^uuid' | sed 's/.*: //' | xargs -i xe pif-forget uuid={}
 +> done
 +</code>
 +  - ここで、xe pif-scanを実行すると、eth1/eth2に新しいNICのポートを割り当てて欲しいのだが、そうならずeth3/eth4が生えてしまう。
 +
 +=== 変更 ===
 +というわけで、以下に、ethの番号を設定する方法を記載しておく。
 +  - NICを交換したい/番号を付け替えたいServerをpoolから外す(XOAなどでどうぞ)
 +  - NICを交換したい/番号を付け替えたいServerのConsoleにloginする
 +    * Management portをいじる場合、(Network越しではなく)直接Consoleからlocal shellを起動してloginする
 +  - 必要な設定を投入する
 +    * ''/etc/sysconfig/network-scripts/interface-rename-data'' に移動する
 +      * Distroやversionによって異なることを書いてある記事が多いので注意。XCP-ngの場合は、上記ファイル。
 +    * ''dynamic-rules.jsonを'' Editorで開く
 +    * oldに登録されている情報を全て削除
 +      * これで、起動時に余計なNICデータは削除される
 +      * 登録されているNICの情報(Mac Addressなど)を確認し、device名をeth??に変更する
 +      * 再起動 ''reboot'' する
 +  - XCP-ngが起動する
 +  - 以下の作業を実行する
 +    - Console(xsconsole)からshellを実行
 +    - ''xe pif-list'' を実行
 +    - 不要なpifを ''xe pif-forget uuid=xxx'' を実行して削除
 +    - ''xe pif-scan host=xxx'' を実行して、PIFを登録する
 +    - ''xsconsole'' から ''Network and Management Interface'' メニューで、管理I/Fを設定する
 +  - あとは、XOAで認識させて、必要な設定を実行する
 +
 +=== 注意点 ===
 +  * 状況にもよるのだろうが、対象となるXCP-ng Serverがpoolに所属している場合、xeコマンドが正しく動作しないことがあった。その場合、poolから当該のserverを外す必要がある
 +    * おそらく、Poolに所属している場合、同一Pool内の他のマシンの情報を取得しようとして固まるのだと思われる
 +  * もしdevice名を変更したいNICがManagementのNICである場合、xe pif-forgetでもpifを削除できない。
 +    * この場合、別にNICにManagement Networkを割り当てて(xsconsoleから設定すれば良い)、Management Networkではないように設定する必要がある
 +===== NetworkのMTUを変更する =====
 +一般に、通常のInternet通信ならMTUを1500以外に変更する意味はない。Flet'sでPPPoEを利用する際に若干小さくする(1480Bytes程度)にすることは無駄ではないが、せいぜいその程度。
 +
 +しかし、LAN内で特にStorageのような通信量が多いNetworkで10G I/Fを使用している場合においては、MTUが1500ではNetwork的に遅くなるし、CPU負荷も(若干だが)上がってしまう。
 +
 +特にXCP-ngのStorage Network(iSCSIとかNFSを利用しているNetwork)においては、MTUの差は大きく効くことになる。
 +
 +しかし、XOA 単体では、NetworkのMTUを変更できないので、以下に変更の手順を。(なお、前提としてXCP-ng 8.2以降、XOAによる制御環境とする)
 +
 +  - XOAで対象のPoolに接続し、Network Tabを開く
 +  - MTU変更の対象となるNetworkを確定し、右側にあるUUIDをCopyする
 +  - Consoleから(XOAからでも良い)対象のPOol MasterのConsoleに接続する
 +  - 以下のような操作を行う
 +    * <code>
 +# xe network-param-set uuid=[Copyしたnetwork-uuid] MTU=9000
 +</code>
 +  - 変更したPool内の各Serverの当該PIFを確定し、各serverにおいて以下を実行する
 +    * <code>
 +# xe host-management-reconfigure pif-uuid=<PIF_UUID>
 +</code>
 +    * これを実行しないと、I/FのMTUは旧来のままとして表示される
 +  - これでNetwork、NICともにMTUが変更される。一応pingを打って(可能なら''ping -s 9000 [dest]''で9000Byteのpingを飛ばし、tcpdumpでpacketが分割されていないことを確認する)
 ===== XCP-ngで2TiB以上の大きさのDiskをVMに割り付ける ===== ===== XCP-ngで2TiB以上の大きさのDiskをVMに割り付ける =====
  
-XCP-ng(おそらくはXenServerも)は、XCP-ng Consoleからは2TiB以上のVirtual DiskをVMに割り当てることができない。この場合の2TiBは「割り当てられた全てのVirtual Diskの容量の合計」であって、個々のVirtual Diskの容量ではないことに注意が必要である。+XCP-ng(おそらくはXenServerも)は、XCP-ng Console/XenConsole/XOA からは2TiB以上のVirtual DiskをVMに割り当てることができない。この場合の2TiBは「割り当てられた全てのVirtual Diskの容量の合計」であって、個々のVirtual Diskの容量ではないことに注意が必要である。
  
 しかし、様々な事情により、4TiBのVirtual Diskを持つTimeMachine Backup用のVMを作成したい状況になってしまったので、対応策を以下に記載する。 しかし、様々な事情により、4TiBのVirtual Diskを持つTimeMachine Backup用のVMを作成したい状況になってしまったので、対応策を以下に記載する。
os/xenserver/tips.txt · 最終更新: 2023/10/25 03:10 by 127.0.0.1

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