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tech:benchmark:ms-01

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tech:benchmark:ms-01 [2024/05/15 03:01] – [試験データ 電源] seiriostech:benchmark:ms-01 [2024/05/15 04:00] (現在) seirios
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 ==== FreeBSD Build試験 ==== ==== FreeBSD Build試験 ====
  
-==== 単体試験 ====+==== Network試験 ====
  
-==== 対向試験 ====+=== 単体試験 ===
  
-==== Router試験 ====+=== 対向試験 === 
 + 
 +=== Router試験 === 
 + 
 +==== 結論 ==== 
 +本試験の結果の範囲でMS-01を評価する。 
 + 
 +MS-01は、いわゆるMobile端末用に開発されたCPUを搭載した、小型でありながら10Gbps I/Fを2個、2,5Gbps I/Fを2個持つ比較的安価な小型ワークステーションPCである。性能面から判断するに、2024年現在における一般的なユーザー用途での利用や、通常の開発に利用する端末としては、問題がないと考えられる。 
 + 
 +その上で、本機器の特徴であるNICを4ポート持つ機器として考えると、以下の用途が考えられる。 
 +  * Routerを含むNetwork機器 
 +  * 仮想環境用Server 
 +  * PCI slotにHBAやRAIDカードを投入の上、外部Storageを接続したNAS 
 + 
 +  * CPU性能の問題で、64 Byteパケットを大量に処理しなければならないようなRouterとしては厳しい 
 +  * FreeBSDを利用する場合、おそらくnetinet系の実装上の問題で、Routerとしての転送能力は高くない 
 +    * PPSが低い 
 +  * 平均パケットサイズが256bytes以上の通信ならば、10Gbpsの処理を行えることから平均パケットサイズが384Bytesを超えるならば、25Gbpsの処理は行えると考えられる 
 +    * ただし、この辺は、通信試験結果と合わせて再考する必要がある(データ整理が必要。TBD) 
 +    * 特にX710のMulti Queueを使える場合と使えない場合で性能に差が出る(割り当てられるCPU coreが偏るから)点に注意 
 +  * 同時に複数のプロセスを並行で動作させるならば、P-core/E-core両方を利用する方が良い。 
 +  * Single Processで頑張るならば、E-coreはOffにした方が良い 
 +  * Hypervisorを動作させる(XCP-ng/KVM/Bhyveなど)ならば、限界(64GBytes)までメモリーを搭載した上で、VMの用途などに応じてCPU設定を変更すべき 
 +    * あまり性能がいらないサーバーをたくさん建てるなら全コア使う 
 +    * 性能が必要な処理をするサーバーを建てるなら、P-coreのみにするか、「性能が必要なVMに対してP-coreを割り当てる」などの対策が必要
  
  
tech/benchmark/ms-01.txt · 最終更新: 2024/05/15 04:00 by seirios

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